先輩の経験談から自分の未来を想像してみよう!
ここでは、目標をもって仕事に真剣に取り組む大切さを知るために、先輩看護師の体験談を紹介していきます。北海道の総合病院に就職したところから看護師としてのキャリアをスタートさせたKさんの体験談を見ていきましょう!
最初の職場
初めに就職したところは実習先の大学病院ではなく、病床数500床ほどの総合病院だったKさん。総合病院であればスキルを身につけやすい環境が揃っているのではないかと思って決めたそうです。最初に配属された外科病棟はがんで入院している患者さんが多く、さまざまな病期の患者さんがいました。そこで特に悩んだのは「死にたい」とつらい気持ちをこぼす終末期の患者さんやそのご家族へのケアだったそうです。自分はなにも力になれないという悩みや、忙しくて痛みに苦しむ患者さんに対して時間をかけて関わることができないことに対する葛藤が続く毎日だったとのことです。患者さんを看取る機会も多く、新人でまだまだ不慣れなことも多かったため、より一層自分の非力さを痛感したようですね。
そんな経験から、Kさんは緩和ケアに興味を持つようになりました。もっとなにかできることがあるはずだという気持ちがわくようになり、看護師3年目から積極的に研修会などに参加するようになり、学びを得られる機会がたくさんあることを知ったKさんは上京を決意します。
転職してから今まで
上京してがん専門病院に転職したKさんは、消化器内科で5年間、呼吸器内科で2年間勤めました。さまざまなアプローチで緩和ケアを勉強していき、海外研修に参加する機会を得ることもできました。その経験で視野が広がり、他の分野で活躍する看護師との出会いがあったこともあり、Kさんにとって大きな転機となったようです。
今思うこととこれから
看護師になりたてのときは3~5年ほどで次のステップに進んでいこうと考えていたKさん。しかし気づけば10年間ずっとがん看護にかかわっています。10年間病院で働いてきたKさんが感じたこと、それは「患者さんにとって病院はアウェイな環境である」ということです。病院で提供できる緩和ケアには限界がありますが、近年注目が高まっている在宅ケアであれば、病院とはまた違ったアプローチのケアを提供できるのではないかと考えているそうです。近いうちに、在宅看護の世界に舞台を変えて活躍したいと考えているようですよ。
このように自分の経験からくる興味をきっかけに、積極的に学びの場に足を運んでキャリアを積み上げてきたKさん。まだまだ知りたいことがあると、常に自分の中で目標を更新しながら働いています。この積極的な姿勢と、その目標に対して真剣に取り組む姿勢が、看護師として成長していくためにはなによりも大切なことなのかもしれませんね!
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